人事戦略と連動した人事制度の構築
業界・業種 | 総合化学メーカー |
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社員規模 | 3,000名 |
実施期間 | 約1年(現状分析・人事制度設計・新制度導入支援) |
課題・提案
リスクアセスメントで「人的資本の管理レベル」が経営課題の上位に位置し、強固な人事基盤を構築することが求められていた。
これらの課題や伝統ある事業の歴史を踏まえ、人事制度の問題・課題を分析・把握し、経営方針を実現するため、人事戦略と人事制度の設計をはじめとした人事施策の策定及び導入・定着に向けたご支援を行った。
支援や結果
1.現状分析
定量分析(当社人事アナリシスレポート)・アンケート分析(当社モチベーションサーベイ)・インタビュー分析(経営陣)の調査から抽出された人事・組織上の問題・課題を正確に把握した上で、プロジェクトメンバー間でその結果を共有し認識を統一。
2.人事戦略の策定
カルチャーモデルワークショップを開催し、これまで受け継がれてきた組織文化を可視化。加えて、ありたい姿(企業理念)、あるべき姿(目指すべき企業像)を実現するための求める人物像、企業文化を検討。
その後、現状分析にて可視化された問題・課題と経営戦略の両面からアプローチし、人事戦略・人事制度基本方針を策定。
3.等級制度
多様化の時代に即した、社員一人ひとりのキャリア志向性に合わせてキャリアアップを図れる体系を構築。また、マネジメント適性のある社員が役職に就くような仕組みを導入。
- 等級定義(人材区分)の明確化
- キャリアパスの明確化及び複線化
- 将来の経営幹部、マネジメントを安定的に供給することを目的とした職群の設置
- 管理職の役職任期制の導入
4.給与制度
求められる役割に応じた給与水準を設定するとともに、業績への貢献に応じたメリハリのある仕組みを構築。
- 役割と連動した階差型の給与水準設定
- 評価ポイントによる賞与振れ幅の見直し
- 給与移行シミュレーション
5.評価制度
目指すべき企業文化や求める人物像を育成し、輩出するための仕組みを構築。
- 社員が求められる価値観を体現しているかを評価するためのバリュー評価を新たに導入
- 等級定義や企業文化、求める人物像に即した評価項目の策定
- 評価フィードバック後に、社員が今後の課題や方針を立てる仕組みの構築
- 評価品質の向上のための目標設定会議・評価会議の導入
上記に基づき人事戦略・人事制度を設計し、その後社員説明会資料作成、評評価者研修、個人別移行シミュレーション等を経て、プロジェクトキックオフから約1年後に新人事制度を導入。